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総会を開催いたしました(その3 止)

4の大学に対する要請や声明については、以下の申し入れ書案を提案し、あらためて議論しました。

以下

京都大学
総長 湊長博殿
学生担当理事・副学長 村中孝史殿
2020年10月10日
21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会
吉田寮に心を寄せる市民・学生有志

私たちは、京大吉田寮の卒寮生でつくる「21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会」の会員一同と、本日10月10日の当会の総会に参加した市民・学生有志です。
吉田寮現棟は、築107年の木造現存最古の学生寮であり、旧制三高の建物の一部も引き継ぐ建造物として貴重な文化的価値があります。さらに、長年にわたって培われてきた学生の自主自立による寮運営には未来へ継承すべき教育的な意義があります。そのような吉田寮の保全と活用に向けて、当会は2017年10月21日に設立しました。現在は 60 年以上前から近年までの様々な時期に吉田寮に居住した元寮生約100人が会員となり、広く市民と学生に呼び掛けながら活動を進めています。
この間、京大と吉田寮自治会との話し合いが行われないまま、吉田寮の明け渡しを求める訴訟が行われ、京都地裁で一部を除いて審理が続いております。吉田寮の建物も台風などによる損壊で補修が急務な状況のまま年月が過ぎており、大学のまち京都にとってかけがえのない財産が危機にさらされています。
当会は、昨年4月に京大が吉田寮生を相手取って現棟などの明け渡し訴訟を提起する事態を深く憂慮し、同年6月に理事一同の連名で「京都大学による吉田寮への対応を憂慮し、学生との話し合いを求める声明」を発表し、 当時の山極壽一総長と川添信介副学長に提出しました。しかし、残念ながら何らの回答も前向きな対応もなく、本年3月には寮生と元寮生を相手取り、追加の提訴をしました。一切の話し合いを拒絶し、すでに寮を出ている人に対しても見せしめのように裁判に訴える現在の京大の対応は、学生を守り育てる教育機関としてあってはならないものであり、自由闊達な対話を研究と教育の根幹として掲げてきた京大の精神をも踏みにじるものです。
本年10月より京大で新たな執行部体制が始まったことを機として、あらためて吉田寮への対応について考えていただけませんでしょうか。

以下を申し入れます
一 京大が寮生・元寮生を被告とした建物明け渡し請求訴訟を取り下げること
二 京大が吉田寮自治会との話し合いを再開し、大学の英知をもって問題解決への道を探ること
三 京大として吉田寮をどのように将来に引き継いでいくのかを表明していただくこと

吉田寮は、学生の福利厚生施設として、学生の自主自立の場として、歴史的建造物の現代的な保存・活用として、今日的な存在意義は大きなものがあります。しかしながら、貴大学は吉田寮現棟や食堂の将来像について明らかにしないまま、学生を排除し、一方的に事を進めています。吉田寮と学生を軽視する、いや無視する行為です。現棟の老朽化による居住者の危険を主張されていますが、この間の京大による吉田寮に対する新型コロナウイルス対策の滞りは、学生を危険にさらす行為にほかなりません。主張と対応が矛盾しています。学生より訴訟遂行を優先した、と考えざるを得ません。
吉田寮の保全活用を願い、京大と学生との話し合いを願う声は大きなものとなっています。京大はこれまで学内の様々な問題について、議論を尽くして未来へとつながる道を探り、実践を積み重ねてきました。そしてそのことこそが教育研究の活力になってきました。司法の手続きを進めるのではなく、大学としての矜持を社会に示していただきたい。
申し入れの趣旨について湊総長と村中理事にご説明いたしたく、当会と市民・学生との面会の機会をいただけませんでしょうか。

以上

「現状では京大と吉田寮自治会との話し合い再開が何より求められているが、寮生を追い出してから建物の保全方針を決めるという言い訳もできる。文化財建造物の保全活用は重要だが、それを先に出すのではなく、学生の自主自立の場としての意義を先にする方がよいのではないか」「自治会との話し合いを一方的に打ち切った京大の姿勢についても記述が必要では」との意見があり、理事で「一方的打ち切り」の旨の一文を加え、構成を一部変更した上で提出することを決めました。吉田寮自治会が定期的に情宣をしており、連動も考えたいと思います。文章と提出日が決まりましたら、あらためて連絡をいたします。

総会の運営につきまして、Zoomで遠方より参加できるメリットはあったものの、あらかじめメーリングリストや会員名簿記載のメールアドレスに資料や申し入れ文案をを送信して皆さんに読んでもらえていれば、討議もさらに深めることができたのではないかと反省しております。今後に生かしたいと考えております。

 

 

 

 

 

 

 

総会を開催いたしました(その2)

続いて昨年10月の前回総会以降の活動報告をしました。コロナ禍を受けての自粛期間をはさみ、▽吉田寮の寮生と元寮生に対する明け渡し訴訟の傍聴や報告会への参加▽連続公開学習会「『吉田寮と京大』学」の開催(4回開催)▽京都大学新聞連載「吉田寮百年物語」への協力(連載第7回まで掲載)▽京大ホームカミングデーでの情宣(昨年11月)▽京都大学教員有志との情報や意見交換-などに取り組みました。

会計報告があり、学習会や連載打ち合わせなどの費用負担で3万円ほどの赤字になっていることを事務局長が説明しました。参加者からは、定期的な会費徴収の必要性を指摘する意見が出され、理事会で方策を検討し、あらためて会員にはかることとしました。会費は、入会時と、入会後任意で拠出することとなっております。総会後に複数の方から会費を出していただきました。ありがとうございました。負担が一部に偏らない形を検討いたします。

続いて、今後の活動方針について議論しました。

1 幅広い世代の元寮生 ・寮生 の連携
さらなる入会の呼びかけ
2 市民・学生・教員との連携
京都大学新聞の連載企画「吉田寮百年物語」 への協力
連続連続公開学習会公開学習会「吉田寮と京大」学の開催
ホームカミングデーなどでの情宣をはじめ卒業生や高校生への呼びかけ
京都大学同窓会への登録手続きを近い内に実施
3 吉田寮自治会の取り組みへの協力(集会や公判傍聴なども)
4 大学に対する要請や声明
5 京都大学教員有志との交流.京都大学教員有志との交流

以上の5点を理事会から提案し、ホームカミングデーについては今年はオンラインで開かれることから、理事より来年の2次試験での情宣で、保護者と高校生へのアピールを検討したい旨の説明をし、活動方針について承認を受けました。

(3に続く)

総会を開催いたしました(その1)

21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第4回総会が、10月10日(土)に鴨沂会館(京都市上京区)で開かれました。会場とZoomをあわせ、会員と市民、現寮生の34人に参加をいただき、委任状と合わせて総会として成立しました。ご協力、本当にありがとうございました。

まず、奈倉代表より「貴重な話し合いとなります。会としてきちんと決めることを決めましょう」とあいさつがありました。

議事に先立ち、現寮生から報告がありました。新型コロナ感染症については、寮内での予防対策や、有事を想定した熊野寮などとの情報共有を進めたとのことです。

裁判については、追加の提訴も含めて元寮生を含む45人が訴えられ、うち3人の審理が分離され、うち2人については答弁がなかったため、京都地裁が明け渡しを求める判決を出しています。元寮生も提訴するという京大の異常な対応について、寮生の分析として、一つは「吉田寮に戻ることを恐れているのでは」とのことです。

総長選に対する質問状提出などの吉田寮自治会の取り組みも報告されました。10月31日を回答期限に、湊総長以下全役員に対して以下3項目の申し入れ書を出しています。

1、老朽化対策を含む今後の吉田寮のあり方について、団体交渉を含む、寮自治会など当事者との話し合いを再開すること
2、吉田寮自治会と歴代役職者が締結してきた確約を引き継ぐこと
3、寮生・元寮生を被告とした建物明渡請求訴訟を取り下げること

寮生より吉田寮という場について、「(コロナ禍で)ストレスがたまっていたが、この場があって、助けられた。同世代から刺激を受ける。さまざまな人がいろいろなことをやっている希有な空間。全力で寮の運営に携わっていきたい」との表明もありました。

(2に続く)

10月10日(土)に総会を開催いたします

間際の案内となり、申し訳ありませんでした。21 世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第4回総会を10月10日(土)に開催いたします。Zoomでの参加も可能です。よろしくお願いいたします。入会案内も掲載いたします。

第4回元寮生の会総会開催案内

元寮生の会総会ポスター

元寮生の会入会案内

オンライン学習会を開催しました

8月29日(土)午後に、Zoomでオンライン学習会(連続公開学習会第4回)を開催いたしました。講師は、理事の盛田良治さん。テーマは「「地図に見る百年前の吉田寮界隈 『大学と学校のまち』吉田地区​の近代を考える」でした。江戸期には農地と近江への街道が通り、藩邸が建ち並んでいた吉田地区の明治期以降の教育施設の集積と、伝統産業等の振興のための工場や学校設置などの変遷を地図をもとに俯瞰して紹介され、京大や吉田寮の歴史的な立ち位置について考えてもらう内容となりました。盛田さんは「(吉田や周辺地区には)さまざまな痕跡がある。(地区や京大の)歴史と吉田寮の意味を問い直したい」と話しました。

会場は上京区の鴨沂会館で、鴨沂高校(第一高女)の歴史も感じながらの配信になりました。

学習会に先立ち、吉田寮生らオブザーバーも参加していただき、Zoomで理事会を開催いたしました。

奈倉代表より、コロナ禍の状況を踏まえ「大きな試練だが、(寮生としての)生活体験を踏まえ、未来に向かって有益な生き方を築いていきたい」との呼びかけがありました。

吉田寮生より、マスクなど感染防止に向けた機材・用品が尽きつつある現状が報告され、支援が求められました。おって、支援の方法について、あらためて連絡をいたします。

コロナ禍ではありますが、総会については、オンラインも活用して開催することとしました。これまで参加にハードルがあった遠くに居住する方々も参加を呼び掛けるとして、10月10日(土)を第一候補に、10月24日(土)を第二候補に調整することとしました。

京大が湊氏が総長に就任して新体制が始まることを踏まえ、元寮生の会(プラス総会オブザーバー参加者)として、大学と吉田寮自治会との対話再開や、市民も交えた意見交換の場を求め、その趣旨の説明として総長と副学長に会見を申し入れる要請文を提出すべく、総会で議論と要請文のとりまとめとすることを議題に盛り込むことも検討することとなりました。

総会にあわせた学習会開催については、元寮生の会としての今後の活動について意見交換の時間を十分にとることが必要ではないかとの意見もあり、理事で検討をいたします。

8月29日にオンライン学習会

案内が直前になり、申し訳ありません。きたる8月29日(土)午後3時15分より、ウェブ(Zoom)でオンライン学習会(連続公開学習会第4回)を開催いたします。概要は以下です。詳細はリンクのPDFをご参照下さい。事前にメールで申し込みが必要となります。申し込み後、招待メールをお送りいたします。

【公開連続学習会「〈吉田寮と京大〉学」第4回】
zoomによるオンライン学習会を、下記に開催します。

1.日時 2020年8月29日(土) 15時15分~16時45分
2.話題提供者 盛田良治さん
3.テーマ 「地図に見る百年前の吉田寮界隈―「大学と学校のまち」吉田地区​の近代を考える―」
*新型コロナウィルス感染予防のため、一般の参加者にはZOOM​でオンライン参加の予定。
*会場で、司会者、話題提供者(盛田さん)、コメンテーターが話​す音声と画像をZOOMを使って、 前日までにメールで申し込んでいただいた参加者に中継します。
また、参加者から音声またはチャットで質問をしていただくことも​可能です。
4.zoom申し込み
tomiokamasa@kindai.ac.jp 冨岡
ミーティングIDとパスワードを連絡

なお、8月30日(日)に吉田寮自治会のオンライン学習会、9月18日(金)に吉田寮現棟・食堂明渡請求訴訟の第4回口頭弁論が行われます。詳細は吉田寮広報室 https://twitter.com/yoshidaryo_koho をご参照下さい

連続公開学習会第4回

5月30日の学習会を延期いたします

当会が5月30日(土)に予定しておりました連続学習会「〈吉田寮と京大〉学」第4回につきまして、昨今の状況を踏まえ、再度の延期とさせていただきます。京都府において非常事態宣言が解除されましたが、学習会という形態の会合については、なお慎重な対処が必要と判断いたしました。直前の決定となり、ご迷惑をおかけして、おわび申し上げます。

今後の感染状況を踏まえ、対応を判断したいと考えておりますが、6月以降にインターネットのオンラインで公開学習会が開催できないかを検討したいと考えております。今後の活動の進め方についての提案など、コメントをいただけると、とてもありがたいです。よろしくお願いいたします。

延期した学習会を5月30日に開催いたします

延期としました連続学習会「〈吉田寮と京大〉学」第4回につきまして、5月30日(土)午後3時15分から京大楽友会館で開催いたします。話題提供は理事の盛田良治さんで、演題は「戦前期吉田寮のアジア人留学生」です。

急な延期で申し訳ありませんでした。ご参加のほど、よろしくお願いいたします。

3月28日の学習会を延期いたします

直前の連絡となり、申し訳ありません。3月28日(土)に京大楽友会館で予定しておりました連続学習会「〈吉田寮と京大〉学」第4回の開催を延期いたします。新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受け、理事の間で開催可否を検討し、対策を講じた上での開催も考えましたが、参加者の心理的なことを含めての負担が大きいと判断し、延期とさせていただきます。

5月下旬から6月上旬の開催を考えており、近日中にブログに日程等の案内を掲載いたします。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

連続学習会「〈吉田寮と京大〉学」第4回を開催します

3月28日(土)午後3時15分から4時45分まで 連続学習会「〈吉田寮と京大〉学」第4回を開催します。会場は京大楽友会館1階大会議室
話題提供は理事の盛田良治さんで演題は「戦前期吉田寮のアジア人留学生」です
主催は21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会

チラシ表