吉田寮に占有移転禁止の仮処分

 京大が、吉田寮の新しい西寮をのぞく現棟と食堂について、明け渡しを求める訴訟の前提となる「占有移転禁止の仮処分」を昨年12月20日に京都地裁に求めました。京都地裁は認め、1月17日に執行しました。現棟の居住者を根拠が不明確なまま「41人」とし、新たな入居を禁じています。同日、川添信介理事が記者会見を行い、「寮生は懸命な判断をしてほしい」と発言しています。吉田寮自治会との話し合いを一方的に打ち切った上で法的手段を講じる京大当局の対応には、報道機関からも疑問が出されています。

吉田寮主催の集会でアピールしました

 京大当局による一方的な吉田寮からの退去期限の通告から、ちょうど1年となる12月19日に、吉田寮自治会主催の集会「踊らされるな、自分で踊れ 大学の今とこれからを語る集い」が京大吉田キャンパスで開かれました。昼の部(時計台前)と夜の部(法経第7教室)があり、それぞれの部で元寮生の会もアピールをしました。

 夜の部は午後6時半から9時まで行われ、150人を超える参加がありました。まず、吉田寮自治会から経過説明と、確約の一方的破棄や築3年の西寮からも退去を求めていることなど、大学当局が行っていることについて問題点の指摘があり、吉田寮自治会として▽あくまで話し合いを求める▽老朽化した現棟の補修も含めた検討を求める▽寮自治の継続-の3点について主張を続けるとしました。

 続いて、以下の団体・個人からのアピールがありました。
 吉田寮に住む留学生、市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト実行委員会、元寮生の会、大学院の留学生、地塩寮生、琉球骨返還訴訟を進める松島泰勝・龍谷大教授(ビデオメッセージ)、「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会、京大職組の高山佳奈子・法学研究科教授、理学部学生、一橋大中和寮自治会(資料代読)

 琉球やアイヌの遺骨収奪や731部隊の問題から逃げ回り、憲法違反の可能性もある立て看規制を強行する京大当局の問題点が浮き彫りとなりました。吉田寮の問題とともに、それぞれが関連する問題であり、京大の劣化を表していることが示された集会でした。
 
 留学生が置かれた現状についてアピールした吉田寮の留学生の原稿を転載いたします。

 つながることの大切さを感じた集会でした。吉田寮で今後予定されている催しや企画を載せた「吉田寮イベントカレンダー」を転載いたします。ぜひ吉田寮にお立ち寄りください。

アピール1
アピール2
イベント1
イベント2

共同声明2次集約を提出しました

 元寮生の会が呼び掛けさせていただいた、京都大学学生寄宿舎吉田寮の保全と活用を求める卒寮生と市民の共同声明につきまして、1次集約として642人の連名の文書を、9月27日に山極総長と川添理事に提出しました。共同声明をはじめとした、寮生との対話を求める多くの人の声にもかかわらず、大学当局は退去期限翌日の10月1日、寮生に退去を求める通告書を吉田寮の玄関などに貼り付け、電話回線を遮断しました。吉田寮自治会との話し合いに一切応じない当局の姿勢に抗議するチラシを元寮生の会として発行するとともに、共同声明への連名をあらためて募り、2次集約として185人の連名をいただきました。1次と2次あわせて、827人となります。協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。
 
 吉田寮からの寮生の退去を一方的に求めた京大当局による「吉田寮生の安全確保についての基本方針」(2017年12月19日)からちょうど一年となる12月19日、吉田寮自治会が京大の現状を問う集会を開きました。元寮生の会もアピールの時間をいただき、同日午後に山極総長と川添理事宛の2次集約の連名の文書を京大厚生課に届けました。

 会からは4人が窓口に出向きました。対応した職員は、1次集約は総長と理事に届いており、今回も届けるとのことでした。会のメンバーからは、寮生との対話を求めるとともに、警察の学内導入など取り返しの付かない事態を招く可能性がある対処を避けてもらいたい旨の要望を伝えました。

抗議と賛同要請

京大ホームカミングデーで情宣をしました

11月3日(土)の京大ホームカミングデーで、京大時計台での養老孟司氏の講演(午前10時から)の参加者に向けて、午前9時半から10時すぎまで、京大正門前の歩道で、元寮生の会が呼び掛けている共同声明のチラシの配布と情宣活動を行いました。
卒寮生6人が集まり、ちらしは7、80枚くらいでしょうか、正門から入構する卒業生や家族らに手渡しを行いました。反応は総じて良かったです。
小型のトラメガで情宣をしました。出力が小さいので聞き取りずらかったと思いますが、存在感は示せたのではないかと思います。
定期的に外にアピールすることが大切と、あらためて思いました。
今後のアイデアをいただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。

吉田寮からの退舎通告に抗議し、共同声明への連名を募ります

山極寿一総長と川添信介理事をはじめとする大学当局が吉田寮自治会との誠実な話し合いを進めない状況を憂慮し、「京都大学学生寄宿舎吉田寮の保全と活用」を求める卒寮生と市民の共同声明」(裏面)を、卒寮生と市民に広く呼びかけ、642人の連名で、9月27日に京大当局に提出しました。賛同をいただいた方に感謝をいたします。

当会の642人の共同声明に限らず、さまざまな方が吉田寮について憂慮する声を届けているにもかかわらず、京大当局は10月1日、寮生への退舎の通告書を大学職員が吉田寮の玄関などに無言で貼るとともに、寮の事務員を引きあげ、火事の通報や急病などの連絡などでも必要不可欠なライフラインである電話回線を通告なく遮断しました。学生を守り育てる教育機関として、京大当局のあるまじき対応に、強く抗議の意を表します。

吉田寮生が中心となり、吉田寮の保存活用と歴史文化の継承に向けた提案を募り、「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」のシンポジウムが9月23日に京大で開催されました。1913年築造の木造「現棟」を保全活用するアイデアを広く市民と構想し、さまざま提案がなされました。「元寮生の会」も後援し、シンポに160人が参加し熱い議論がかわされました。

吉田寮の保全と活用、そして寄宿舎としての存続は、京大の学内にとどまらない願いになっています。私たちは共同声明への賛同をさらに募り、京大当局に吉田寮の保全活用と学生との対話を求めていきます。賛同していただけるのでしたら、会まで氏名と住所(市町村)をメール(yoshidaryo_op@yahoo.co.jp)をお願いいたします。11月末に二次集約し京大に提出します。

ノーベル賞を受賞した吉田寮出身の赤崎勇氏は、矛盾を高い次元で解決する「アウフヘーベン」を京大で学んだと語っています。私たちは吉田寮に心を寄せていただいている市民や大学関係者と共になって、京大当局に矛盾や困難を超える「京大らしい解決」を求めていきます。

抗議と賛同要請(A4)

抗議と賛同要請(B5)

642人の共同声明を提出しました

「京都大学学生寄宿舎吉田寮の保全と活用」を求める卒寮生と市民の共同声明につきまして、642人の賛同をいただきました。9月27日に京大時計台におきまして、京大記者クラブの記者に向けて記者会見をして、共同声明の文書と連名の一覧、奈倉代表の意見書を、京大教育推進・学生支援部厚生課の窓口に提出いたしました。寮生の退舎が求められている9月30日まで日がないことから、山極総長と川添理事に速やか届けられるよう求め、厚生課長補佐より対応する旨の発言を確認しました。

会見では、奈倉代表のあいさつ、亀岡理事の経過説明の後、中尾理事が吉田寮の文化財建造物としての価値の説明をし、学生に対する大学当局の誠実な対応を求めるとともに、学生寮としての再生を求める意見の表明がありました。広原副代表からは吉田寮生の新棟や新体制での吉田寮移行を保障した上で、寮生が現棟(旧寮)から退去して速やかな調査と補修を実施しつつ、京大学内にとどまらないステークホルダーが参加する吉田寮再生委員会の発足を求める意見が表明されました。

会見には、写真家の谷口菜穂子さんが同席し、メモを配布した上で、自らが通われた鴨沂高校の校舎解体の問題を振り返り、吉田寮への思いを語ってくれました。

奈倉代表は、大学当局と学生との対話を通じて学生が成長した自らの経験を踏まえ、いまこそ対話が必要であると強調しました。

9月30日に寮生が退去を求められている厳しい状況を考えるべきとの指摘もあり、近く理事が集まり、対応を検討したいと考えております。会として何ができるか難しいところですが、ご意見をいただけるとありがたいです。よろしく願いいたします。

第2回総会を開きました

9月23日(日)午前10時から11時半まで、京都大学百周年時計台記念館の国際交流ホールⅠで、21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第2回総会を開催しました。当日の会員は80人で、理事を含めて出席の会員は15人、委任状が39人で総会は成立しました。このほかにオブザーバーとして会員以外の方が2人、吉田寮生が1人、それぞれ参加していただきました。

奈倉代表のあいさつに続いて、議長として冨岡事務局長を選び、総会を進めました。

まず、理事が、1)入会の呼びかけを進めて会員が増えたこと 2)吉田寮生の退舎を求める京大の「基本方針」(昨年12月)を受けて吉田寮の保全と活用を求める要請書を理事一同名で山極総長と川添理事に提出し、文書回答を求めて京大厚生課に出向き、要請を重ねたこと 3)川添理事が吉田寮自治会との誠意ある交渉をせず、打ち切りを示唆したことを受け、吉田寮の保全と活用を求める卒寮生と市民の共同声明の発表を理事一同で呼び掛け、連名を呼び掛けていること 4)9月21日に京大東京オフィスで「吉田寮とつながる会」が開かれて盛況だったこと-を報告しました

議事に入り、上田実会員を理事として加えることを承認しました。昨年10月の会発足から本年度末(2018年3月末)までを会計年度とする予算案について、会員を増やし、同窓会組織となり、京大に働きかけを強め、学内外にアピールすること、メーリングリストを活用していくなど、今後の活動内容を理事が説明し、一括して承認しました。

続いて質疑と意見交換があり、参加者一人一人から発言をいただきました。

かつて存在した卒寮生と現寮生で構成する舎友会との関係について、すでに活動を停止しており、正式な同窓会組織がない状況であることを奈倉代表が説明し、いろいろな世代の卒寮生組織が複数あり、それぞれの活動のさまたげにならないよう配慮しながらも、世代を超えて交流できる組織も必要として、元寮生の会の位置づけを確認しました。

参加者からは、留学生にとって寮は日本での生活と学びに欠かせない場であることをアピールすべきとの意見や、吉田寮の存在意義について、それぞれの経験から発言がありました。

参加した吉田寮生からは、退舎期限に対する吉田寮自治会の考え方について説明がありました。地域の中の吉田寮として子どもが遊びに来るようになっていることの紹介もありました。最後に活動資金の支援を求めるとともに「みなさんが遊びにきてくれるとうれしいし、活気が出る。見捨てられていないと感じる」との呼びかけがありました。

当日午後からは、後援している「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」のシンポジウムに参加しました。150人を超える参加があり、活溌な意見発表がありました。

コメンテーターと参加者のシール投票が行われました。

その結果、当会の中尾理事の提案が「継承部門」の「最注目提案」に輝き、表彰を受けました。

総会につきましては、呼びかけが遅れるとともに、3連休の中日で、100年プロジェクトの関係で午前開催になったこともあり、出席が少なかったことは反省点と受け止めております。27日(木)に共同声明の記者会見と当局への提出をいたします。以降の活動につきまして、みなさんから意見をいただき、メーリングリストなどで議論を進め、理事会で検討して改めて提案させていただきたいと考えております。

100年プロジェクト展示会開催中です

18日(月)から23日(日)午前まで、吉田寮食堂で「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」への応募作品の展示が行われております。提案があったのは計26作品で、建築家や学生、地域で活動する方からの提案など、それぞれにユニークです。ゆるキラの提案もありました。近場の方は、ぜひ会場に足をお運び下さい。理事の中尾さんも提案をされており、データをいただきましたので、ご覧下さい。

建築文化財「吉田寮」の保存

23日(日)午前に寮食堂でプレゼンテーション、午後からは吉田南キャンパスの人間環境学研究科棟地下台講義室でシンポジウムがあります。ぜひ、ご参加下さい。

市民と考える吉田寮再生100年プロジェクトの案内です

9月23日(日) 午前の部が10時~12時、午後の部が13時~16時半

午前の部は吉田寮食堂、午後の部は京都大学人間環境学研究科地下大講義室

内容は午前の部がポスターセッション、午後の部が公開シンポジウム(意見交換)

いずれも無料。吉田寮に関心を持つ方々の来場をお待ちしております。

9月23日に第2回総会を開催します

21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第2回総会を9月23日(日)午前10時より京大時計台で開催いたします。会員のみなさまの参加と、あらためての卒寮生のみなさまの入会をお願いいたします。

総会案内

当日は「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」の公開市シンポジウムが吉田南構内の京大人間環境学研究科地下大講義室で開催されます。総会後に合流いたします。