京都大学が4月26日、吉田寮現棟(新棟=西寮をのぞき、食堂を含む)に居住しているとした寮生20人に対して、明け渡し請求訴訟を京都地裁に提起しました。同日に会見した川添信介理事・副学長は「危険な状態をこれ以上先延ばしにできない」「学生の安全確保のため、やむなく提訴に踏み切った。思い決断だった」と説明。京大のホームページで現棟に居住している全ての人に対して即刻の退去を求めています。
京大当局による提訴に対して、吉田寮自治会が5月5日に声明文を出しました。話し合いによる解決ではなく法的措置に訴えたことに抗議し、権力濫用と批判するとともに、話し合いの再開を求めています。
食堂の利用する市民らでつくる吉田寮食堂・厨房使用者合同緊急会議も5月7日に緊急抗議声明を出しました。
元寮生らが賛同人となり、「京都大学への要求及び共同声明」が出され、賛同を呼び掛けています。
公判は7月4日午前11時半から京都地裁101号法廷(大法廷)で第1回口頭弁論があり、吉田寮自治会が傍聴と報告集会への参加を呼び掛けています。