第6回総会を開催しました

21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第6回総会を10月22日に会場(楽友会館)とオンラインで開催いたした。委任状も含めて定員の過半数となり、成立しました。ありがとうございました。

奈倉道隆代表理事より「(裁判の判決も近づいているが)どのような判決が出ようとも、それからが大切です。建物の雨漏りもひどく、自主補修も大学からはやるなといわれ、心配な状況です。元寮生の会の役割が増えていきます。活発な議論をお願いします」とのあいさつがありました。

連続学習会や、「吉田寮百年物語」の連載や出版への協力、総長・副学長への申し入れなど、この1年間の活動報告と会計報告の後、吉田寮生から現棟(東棟)の自主補修について報告がありました。

吉田寮自治会は、屋根が損傷した2018年9月の台風以降も、大学当局に繰り返し対処を求めてきましたが、何らの対応もなく、吉田寮自治会による自主補修計画について中止を求める一方で、大学による補修実施を拒んだことから、これ以上の放置は構造材にも深刻な影響がでることが予想されるため、自主補修を決断したとのことです。補修を行い、「ちゃんとやれば良くなる」と、現棟の保全について手応えも感じたといいます。

補修は、長年の放置と台風で雨漏りが進んでいた屋根の一部について瓦の割れやずれを補修するとともに、防水性の高いブルーシートを新調、土壁の一部を塗り替え、ひさしの補修や扉の改修、床の構造部材の交換や補強などを行っています。

110万円余りの費用について、吉田寮自治会がカンパを要請しております(京大吉田寮公式サイト参照)。総会では、自主補修への肯定的な意見や、「カンパに協力しよう」「次の補修が必要な箇所もあるのでは。元寮生としてどうすればよいか」などの発言もありました。元寮生の会としては、自主補修についての是非には触れないものの、吉田寮の現状と自治会の取り組みについては情報を共有して広げていくという立場から、学習会の後の補修現場の見学会などの取り組みを通じて理解を深めることもできるのではとの提案もありました。

予算については、入会金と一部会員からのカンパに依存し、実質持ち出しという厳しい状況が続いていることから、会費の徴収について今後も検討することとしました。また、会への加入についても、あらためて呼び掛けに力を入れることを確認しました。

今後の活動については、連続学習会の開催や、「吉田寮百年物語」の出版への協力、総長・副学長への申し入れと11月5日のホームカミングデーでの情宣について承認されました。

11月2日午後3時からの京都地裁での口頭弁論、同日午後5時から京大人間・環境学研究科棟で開かれるシンポジウム「開け、大学!みんな集まれ!判決近し、吉田寮はどこへ」への参加が呼び掛けられ(京大吉田寮公式サイト参照)、会としてシンポジウムでアピールすることも了承されました。

連続学習会については、会員からもテーマ提案を受けて積極的に進めたいと考えております。吉田寮の明け渡し裁判については、来年夏前にも判決が出る見通しであることから、会としては、訴訟の取り下げを大学へ求める立場から、大学への対応をどうするかを理事会で検討することとなりました。

「吉田寮記録プロジェクト」から協力の要請があった「吉田寮補修告知イベント」について、元寮生の会が協賛することを了承しました。東京でのイベント(新宿ゴールデン街写真展企画など)開催に向けて準備が進んでいるとのことですが、関西での企画や協力については、今後検討することになりました。

 

 

 

 

 

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