「京都大学学生寄宿舎吉田寮の保全と活用」を求める卒寮生と市民の共同声明につきまして、642人の賛同をいただきました。9月27日に京大時計台におきまして、京大記者クラブの記者に向けて記者会見をして、共同声明の文書と連名の一覧、奈倉代表の意見書を、京大教育推進・学生支援部厚生課の窓口に提出いたしました。寮生の退舎が求められている9月30日まで日がないことから、山極総長と川添理事に速やか届けられるよう求め、厚生課長補佐より対応する旨の発言を確認しました。
会見では、奈倉代表のあいさつ、亀岡理事の経過説明の後、中尾理事が吉田寮の文化財建造物としての価値の説明をし、学生に対する大学当局の誠実な対応を求めるとともに、学生寮としての再生を求める意見の表明がありました。広原副代表からは吉田寮生の新棟や新体制での吉田寮移行を保障した上で、寮生が現棟(旧寮)から退去して速やかな調査と補修を実施しつつ、京大学内にとどまらないステークホルダーが参加する吉田寮再生委員会の発足を求める意見が表明されました。
会見には、写真家の谷口菜穂子さんが同席し、メモを配布した上で、自らが通われた鴨沂高校の校舎解体の問題を振り返り、吉田寮への思いを語ってくれました。
奈倉代表は、大学当局と学生との対話を通じて学生が成長した自らの経験を踏まえ、いまこそ対話が必要であると強調しました。
9月30日に寮生が退去を求められている厳しい状況を考えるべきとの指摘もあり、近く理事が集まり、対応を検討したいと考えております。会として何ができるか難しいところですが、ご意見をいただけるとありがたいです。よろしく願いいたします。