吉田寮からの退舎通告に抗議し、共同声明への連名を募ります

山極寿一総長と川添信介理事をはじめとする大学当局が吉田寮自治会との誠実な話し合いを進めない状況を憂慮し、「京都大学学生寄宿舎吉田寮の保全と活用」を求める卒寮生と市民の共同声明」(裏面)を、卒寮生と市民に広く呼びかけ、642人の連名で、9月27日に京大当局に提出しました。賛同をいただいた方に感謝をいたします。

当会の642人の共同声明に限らず、さまざまな方が吉田寮について憂慮する声を届けているにもかかわらず、京大当局は10月1日、寮生への退舎の通告書を大学職員が吉田寮の玄関などに無言で貼るとともに、寮の事務員を引きあげ、火事の通報や急病などの連絡などでも必要不可欠なライフラインである電話回線を通告なく遮断しました。学生を守り育てる教育機関として、京大当局のあるまじき対応に、強く抗議の意を表します。

吉田寮生が中心となり、吉田寮の保存活用と歴史文化の継承に向けた提案を募り、「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」のシンポジウムが9月23日に京大で開催されました。1913年築造の木造「現棟」を保全活用するアイデアを広く市民と構想し、さまざま提案がなされました。「元寮生の会」も後援し、シンポに160人が参加し熱い議論がかわされました。

吉田寮の保全と活用、そして寄宿舎としての存続は、京大の学内にとどまらない願いになっています。私たちは共同声明への賛同をさらに募り、京大当局に吉田寮の保全活用と学生との対話を求めていきます。賛同していただけるのでしたら、会まで氏名と住所(市町村)をメール(yoshidaryo_op@yahoo.co.jp)をお願いいたします。11月末に二次集約し京大に提出します。

ノーベル賞を受賞した吉田寮出身の赤崎勇氏は、矛盾を高い次元で解決する「アウフヘーベン」を京大で学んだと語っています。私たちは吉田寮に心を寄せていただいている市民や大学関係者と共になって、京大当局に矛盾や困難を超える「京大らしい解決」を求めていきます。

抗議と賛同要請(A4)

抗議と賛同要請(B5)

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