100年プロジェクトの吉田寮見学会は盛況でした

8月25日(土)午後4時から7時半過ぎまで、「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」による吉田寮ツアーが行われました。7回にわたって行われたツアーの締めくくりで、市民や建築関係者に加え、地元吉田地区の自治会役員の方もお越しになり、約20人の参加になりました。当日は読売テレビの取材がありました。元寮生の会からは理事2人が同行し、見学の途中で元寮生の会の活動について紹介させていただきました。

吉田寮を見学後、「座学」の時間があり、プロジェクトの寮生から「もっとこんな風に使えるのではないかと寮生と市民が意見交換し、フラットに話し合いつつ、発信したい。いまの吉田寮のあり方が100%正しいと思っていない。アイデアを出していただければ。吉田寮の今後について意見交換をしたい」とプロジェクトの趣旨を説明しました。
参加者一人一人から質問や意見があり、吉田寮ファンクラブというアイデアや、寮生が地元のまちづくりに加わり、吉田寮の食堂や大部屋を地元住民が使えないかなどの提案もあり、貴重な時間になりました。

参加されたみなさんの発言の概要は以下です

・2週間前には座学に出られなかったので再訪した。建物と自治の文化を残したい
鴨沂高校   の卒業生で、自分が通っていた学舎がなくなったことは悲しかった。吉田寮を活用したい。文化財として残してほしい
・建築関係の仕事をしており、初めて見学した。特徴のある木造建築物で、学生の文化も良いと思う。東大駒場寮がなくなるときの光景が頭にある。いい形で残ってほしい。「本郷館」に通じる空気感がある。残す方法がないものかと考えている
・自由なところに興味があって来た
・吉田地区に30年ぐらい住んでいるが、入ったことがなかった。昔は下宿も多く、京大生との交流もあった。地区と総長の話し合いも奥田総長のときはあったが、なくなってしまった。京大によって東西に分断されている吉田地区のまちづくりに学生のアイデア、若い力がほしい。大きな家もなくなり、会議をしたり、お年寄りが集える場所がない。吉田寮と連携ができれば。学部自治すなわち教員の自治を潰し、つぎは学生自治を潰そうとしているのが最大の問題。その象徴が吉田寮だろう
・移築されたものが、いろいろなところに残されている。ぜひ残してほしい。応援している
・京大のキャンパスも見学したが、洋風建築ばかりだった。日本の建築を残してほしい
・食堂ライブや寮祭に行っていた。大学の一方的な対応はおかしい。建物を残すのも大切だが、自治空間を残すことも大事。吉田寮に頑張ってほしい。
・古いものに興味がある。壊したら再生できない。お金をかけてでも残した方がいいい。何十年の歴史を簡単に壊そうとしているのは残念。人に使われていることに価値がある。
・京大の大学院生で初めて中に入った。独得の文化、学生の伝統が吉田寮にある。文化を守っていくことが大切
・最近のニュースと、アニメなどの舞台になっていると知り、興味がわいた。荒れているけれど昔からの風格が残っている。建物を残してほしい
・東京から青春18キップで来た。きょうは泊めてほしい。アナログなものが好きで、なくなる可能性があるときいて来た。もっと無法地帯だと思ったが、学舎の寄宿舎になっている。ただ建物はかなり補修しなければいけない。自治精神を残してほしい
・京大の立て看のファン。京都市からいわれて従う京大はおかしい。自由な立て看と寮を守ってほしい。寮生だけの活動ではもたない。市民にファンを増やしてほしい。世界の学生とも交流して自治を発信してほしい。もっとオープンにして市民と味方にしてほしい。全国に吉田寮ファンクラブができれば無視できない。政治的なポスターはひく人もいるのでは、中立的な雰囲気にすることも必要では
・ファンを増やすために、廊下だけでもきれいにした方がいいのでは。ツイッターで吉田寮がトップにくるようにできないか
・私も青春18キップで来た。泊まらせてほしい
・18日の上映会に参加して、ツアーのことを知った。廊下が乱雑で、きたないところをなぜ保全になければいけないのか、との声が出るかもしれない。100年続いていたことを知らなかった。地元の人に知ってもらって、声を上げてもらうことができれば
・衛生的にもどうかと思うが、町家カフェやレストランとちがって、大学生が生活していることに価値がある。世界遺産になってもいい
・寮生の負担になることは承知の上で、ツアーを定期的に続けてほしい。

 

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