「21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会」の第7回総会を、12月3日に京都市子育て支援総合センターこどもみらい館(中京区)で開催いたしました。会員の参加(オンライン含む)と委任状で定足数の過半数を上回り、総会として成立いたしました。ありがとうございました
はじまりにあたり、奈倉代表からあいさつがありました。「国際情勢の混迷は国内にも及び、社会も変わっていく。(会として)よりしっかりとしていかなければいけない。活発に意見を出し合いたい。会の発展を願っている」と話しました。
昨年の総会以降の会の活動の報告の後、吉田寮生2人から、寮の現状と寮祭や入寮情宣などの活動のほか、京大当局が吉田寮現棟と食堂の明け渡しを求めた訴訟について報告がありました。訴訟は10月5日に京都地裁で結審し、当日に弁護団と吉田寮自治会が記者会見し、訴訟の不当性を改めてアピールし、新聞やテレビで報道されました。
吉田寮自治会はChange.orgでオンライン署名「吉田寮を残したい!京大は裁判をやめて!(2023年開始版)」(https://chng.it/DsHTBRpy)を進めており、12月16日から19日にかけて学内シンポジウムなどを企画、20日に大学当局に提出する予定です。判決は来年2月が見込まれていますが、あくまで訴訟の撤回を呼びかけていくとのことです
学内でも、教員有志が「吉田寮訴訟の撤回と対話による解決を求める要請書」を提出、19日の学内シンポジウム「大学自治のいま・未来」への賛同など、支援が広がっています。学部自治会(法・農・文・理)も「一方的な廃寮化を許さない」との共同声明を出しています
寮生からは取り組みへの賛同と参加、入試期も含めた情宣のためのカンパが呼びかけられました。地裁判決を見据えて支援が呼びかけられました。
吉田寮についての思いも語りました。「現棟のたたずまいにあこがれて入寮した」「下宿する費用が出せず、SNSで吉田寮の情報を入手して入寮することができた」「いろいろな学部生、大学院生、履修生と自治寮のイベントや会議などでつながることができる。横のつながりは大学にとっても良いこと。吉田寮を残すことは大学の今後の在り方につながっていくと思う」と話し、今後も協力してほしいと呼びかけました。
活動報告と活動方針、2022年度決算、2023年度予算の説明があり、承認されました。予算については赤字となっています。現在は入会金と任意の寄付を運用していますが、会費の新設などをあらためて検討し、今後について来年の総会にはかることになりました。
京大当局(総長と担当理事)への申し入れ書についても確認し、12月15日に提出することになりました。
裁判の状況も踏まえ、来年2月から3月に学習会などで情勢を共有し、会としての対応を考える場を作ることも確認しました