9月23日(日)午前10時から11時半まで、京都大学百周年時計台記念館の国際交流ホールⅠで、21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第2回総会を開催しました。当日の会員は80人で、理事を含めて出席の会員は15人、委任状が39人で総会は成立しました。このほかにオブザーバーとして会員以外の方が2人、吉田寮生が1人、それぞれ参加していただきました。
奈倉代表のあいさつに続いて、議長として冨岡事務局長を選び、総会を進めました。
まず、理事が、1)入会の呼びかけを進めて会員が増えたこと 2)吉田寮生の退舎を求める京大の「基本方針」(昨年12月)を受けて吉田寮の保全と活用を求める要請書を理事一同名で山極総長と川添理事に提出し、文書回答を求めて京大厚生課に出向き、要請を重ねたこと 3)川添理事が吉田寮自治会との誠意ある交渉をせず、打ち切りを示唆したことを受け、吉田寮の保全と活用を求める卒寮生と市民の共同声明の発表を理事一同で呼び掛け、連名を呼び掛けていること 4)9月21日に京大東京オフィスで「吉田寮とつながる会」が開かれて盛況だったこと-を報告しました
議事に入り、上田実会員を理事として加えることを承認しました。昨年10月の会発足から本年度末(2018年3月末)までを会計年度とする予算案について、会員を増やし、同窓会組織となり、京大に働きかけを強め、学内外にアピールすること、メーリングリストを活用していくなど、今後の活動内容を理事が説明し、一括して承認しました。
続いて質疑と意見交換があり、参加者一人一人から発言をいただきました。
かつて存在した卒寮生と現寮生で構成する舎友会との関係について、すでに活動を停止しており、正式な同窓会組織がない状況であることを奈倉代表が説明し、いろいろな世代の卒寮生組織が複数あり、それぞれの活動のさまたげにならないよう配慮しながらも、世代を超えて交流できる組織も必要として、元寮生の会の位置づけを確認しました。
参加者からは、留学生にとって寮は日本での生活と学びに欠かせない場であることをアピールすべきとの意見や、吉田寮の存在意義について、それぞれの経験から発言がありました。
参加した吉田寮生からは、退舎期限に対する吉田寮自治会の考え方について説明がありました。地域の中の吉田寮として子どもが遊びに来るようになっていることの紹介もありました。最後に活動資金の支援を求めるとともに「みなさんが遊びにきてくれるとうれしいし、活気が出る。見捨てられていないと感じる」との呼びかけがありました。
当日午後からは、後援している「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」のシンポジウムに参加しました。150人を超える参加があり、活溌な意見発表がありました。
コメンテーターと参加者のシール投票が行われました。
その結果、当会の中尾理事の提案が「継承部門」の「最注目提案」に輝き、表彰を受けました。
総会につきましては、呼びかけが遅れるとともに、3連休の中日で、100年プロジェクトの関係で午前開催になったこともあり、出席が少なかったことは反省点と受け止めております。27日(木)に共同声明の記者会見と当局への提出をいたします。以降の活動につきまして、みなさんから意見をいただき、メーリングリストなどで議論を進め、理事会で検討して改めて提案させていただきたいと考えております。