市民と考える吉田寮再生100年プロジェクトの案内です

9月23日(日) 午前の部が10時~12時、午後の部が13時~16時半

午前の部は吉田寮食堂、午後の部は京都大学人間環境学研究科地下大講義室

内容は午前の部がポスターセッション、午後の部が公開シンポジウム(意見交換)

いずれも無料。吉田寮に関心を持つ方々の来場をお待ちしております。

9月23日に第2回総会を開催します

21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第2回総会を9月23日(日)午前10時より京大時計台で開催いたします。会員のみなさまの参加と、あらためての卒寮生のみなさまの入会をお願いいたします。

総会案内

当日は「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」の公開市シンポジウムが吉田南構内の京大人間環境学研究科地下大講義室で開催されます。総会後に合流いたします。

吉田寮の保全と活用を求める共同声明を京大に提出します

吉田寮を巡る昨今の情勢を鑑み、吉田寮の保全と活用を求める共同声明を京大に提出します。賛同と連名を呼び掛けます。

賛同と連名呼び掛けと共同声明(A4)

京都大学が昨年12月19日、「吉田寮生の安全確保についての基本方針」を突如として公表し、今年9月末までに吉田寮生全員の退去を求めるという一方的通告を行いました。川添信介理事をはじめとする大学当局が、吉田寮自治会との話し合いを誠実に進めようとしない対応を続けていることに危惧を抱き、理事会で検討し、卒寮生と市民の共同声明を発表し、山極壽一総長と川添理事に提出することを決めました。京大で記者会見と文書提出を9月27日(木)に行います。多くの人が吉田寮の存続を願っていることを京大当局に伝えたく、連名への協力をお願いいたします。

連名していただけるのでしたら、メールで共同声明に連名する旨をお書きいただき。卒寮生の方は氏名と寮を出た年と学部(例=吉田 良生・1950年卒寮・文)、市民の方は氏名と居住の市町村と京大卒業生の方は卒業年も(例=みやこ きょうこ・京都市・2000年卒)書いて、下記の事務局冨岡までメールでお送りいただけませんでしょうか。9月23日(日)を集約日とさせていただきます。同日午前10時より京大時計台で元寮生の会の総会を開催します。署名を会場に持ってきていただいても結構です。署名用紙(Excel PDF)もあります。ご協力下さい。

共同声明署名用紙(B5)XLS  共同声明署名用紙(B5)PDF

 

呼び掛け:「21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会」理事一同(卒寮年・学部) 奈倉道隆(1960年・医)、中尾芳治(1958年・文)、広原盛明(1961年・工)、亀岡哲也(1989年・文)、冨岡勝(1989年・教育)、盛田良治(1991年・文)、稲庭篤(1991年・理)

事務局 〒577-8502 東大阪市小若江3-4-1 近畿大学教職教育部 冨岡勝研究室内 冨岡勝 tomiokamasa@kindai.ac.jp

100年プロジェクトの吉田寮見学会は盛況でした

8月25日(土)午後4時から7時半過ぎまで、「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」による吉田寮ツアーが行われました。7回にわたって行われたツアーの締めくくりで、市民や建築関係者に加え、地元吉田地区の自治会役員の方もお越しになり、約20人の参加になりました。当日は読売テレビの取材がありました。元寮生の会からは理事2人が同行し、見学の途中で元寮生の会の活動について紹介させていただきました。

吉田寮を見学後、「座学」の時間があり、プロジェクトの寮生から「もっとこんな風に使えるのではないかと寮生と市民が意見交換し、フラットに話し合いつつ、発信したい。いまの吉田寮のあり方が100%正しいと思っていない。アイデアを出していただければ。吉田寮の今後について意見交換をしたい」とプロジェクトの趣旨を説明しました。
参加者一人一人から質問や意見があり、吉田寮ファンクラブというアイデアや、寮生が地元のまちづくりに加わり、吉田寮の食堂や大部屋を地元住民が使えないかなどの提案もあり、貴重な時間になりました。

参加されたみなさんの発言の概要は以下です

・2週間前には座学に出られなかったので再訪した。建物と自治の文化を残したい
鴨沂高校   の卒業生で、自分が通っていた学舎がなくなったことは悲しかった。吉田寮を活用したい。文化財として残してほしい
・建築関係の仕事をしており、初めて見学した。特徴のある木造建築物で、学生の文化も良いと思う。東大駒場寮がなくなるときの光景が頭にある。いい形で残ってほしい。「本郷館」に通じる空気感がある。残す方法がないものかと考えている
・自由なところに興味があって来た
・吉田地区に30年ぐらい住んでいるが、入ったことがなかった。昔は下宿も多く、京大生との交流もあった。地区と総長の話し合いも奥田総長のときはあったが、なくなってしまった。京大によって東西に分断されている吉田地区のまちづくりに学生のアイデア、若い力がほしい。大きな家もなくなり、会議をしたり、お年寄りが集える場所がない。吉田寮と連携ができれば。学部自治すなわち教員の自治を潰し、つぎは学生自治を潰そうとしているのが最大の問題。その象徴が吉田寮だろう
・移築されたものが、いろいろなところに残されている。ぜひ残してほしい。応援している
・京大のキャンパスも見学したが、洋風建築ばかりだった。日本の建築を残してほしい
・食堂ライブや寮祭に行っていた。大学の一方的な対応はおかしい。建物を残すのも大切だが、自治空間を残すことも大事。吉田寮に頑張ってほしい。
・古いものに興味がある。壊したら再生できない。お金をかけてでも残した方がいいい。何十年の歴史を簡単に壊そうとしているのは残念。人に使われていることに価値がある。
・京大の大学院生で初めて中に入った。独得の文化、学生の伝統が吉田寮にある。文化を守っていくことが大切
・最近のニュースと、アニメなどの舞台になっていると知り、興味がわいた。荒れているけれど昔からの風格が残っている。建物を残してほしい
・東京から青春18キップで来た。きょうは泊めてほしい。アナログなものが好きで、なくなる可能性があるときいて来た。もっと無法地帯だと思ったが、学舎の寄宿舎になっている。ただ建物はかなり補修しなければいけない。自治精神を残してほしい
・京大の立て看のファン。京都市からいわれて従う京大はおかしい。自由な立て看と寮を守ってほしい。寮生だけの活動ではもたない。市民にファンを増やしてほしい。世界の学生とも交流して自治を発信してほしい。もっとオープンにして市民と味方にしてほしい。全国に吉田寮ファンクラブができれば無視できない。政治的なポスターはひく人もいるのでは、中立的な雰囲気にすることも必要では
・ファンを増やすために、廊下だけでもきれいにした方がいいのでは。ツイッターで吉田寮がトップにくるようにできないか
・私も青春18キップで来た。泊まらせてほしい
・18日の上映会に参加して、ツアーのことを知った。廊下が乱雑で、きたないところをなぜ保全になければいけないのか、との声が出るかもしれない。100年続いていたことを知らなかった。地元の人に知ってもらって、声を上げてもらうことができれば
・衛生的にもどうかと思うが、町家カフェやレストランとちがって、大学生が生活していることに価値がある。世界遺産になってもいい
・寮生の負担になることは承知の上で、ツアーを定期的に続けてほしい。

 

100年プロジェクトによる吉田寮見学会開催中です

市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」で募集中の吉田寮「再生デザイン」「継承プログラム」の 提案に向けた吉田寮見学会が、7月28日(土)と29日(日)に開かれました。8月4日(土)と5日(日)も開催されます。土曜は午後4時から吉田寮ツアーと座学で午後7時から「食堂酒場」に合流、  日曜は午後2時から3時までツアーと座学になります。

ぜひご参加ください。

(8月5日追記)

8月11日(土)、18日(土)、25日(土)も午後4時からツアーが行われます。参加をお願いします。吉田寮を体感してください。みなさまからも意見や提案をお願いいたします。

要請書への対応について京大に質問状を出しました

質問状

先日提出した要請書に対して大学が回答を拒否した件につきまして、7月12日に理事が京大厚生課の窓口に出向き、再回答を求めましたが、一切の連絡がないため、7月27日に、理事3人が厚生課窓口に出向き、質問状を山極総長と川添理事宛に提出しました。質問状の5点について8月10日までに文書で回答を求め、同日までに理事に連絡するよう強く申し入れました。

続いて、今後の吉田寮自治会への対応について、大学としてどうするのか尋ねましたが、答えに窮していたため、元寮生だけでなく社会から注目があつまっている。責任ある立場の人が現状を説明すべきであり、会とも面会してほしいと口答で申し入れました

窓口対応者は、回答は約束できないが、文書と理事の発言内容について伝えると答えました。

京大の対応を踏まえ、理事会で今後の対応を検討したいと考えております。

京大は要請書への回答を拒みました

7月12日(木)に、京大教育推進・学生支援部厚生課の窓口に元寮生の会理事4人が出向き、要請書への対応をただしました。概要は報道機関への報道機関経緯説明を参照下さい。

回答しないという判断に誰がどのような場で関わったか一切明らかにせず、判断や回答は自らの職務ではないと言い訳を繰り返しながら上司の課長への取り次ぎをしない不誠実な対応を続け、広原理事からの一喝も繰り返しありました。
要請書に回答したケースもあることを認めたため、今回の回答しない判断の根拠について説明を繰り返し求めましたが、説明を拒んだため、その場で5点について回答するよう申し入れました。過去2回(川添理事への面会要請、今回の要請書)の対応を踏まえ、1週間程度で返答があると考えていますと伝えました。

30分ほどの面会後、経緯説明文を京大記者室に投げ入れました。皆様にも意見をいただき、理事が集まって今後の対応について検討したいと考えております。

学会からの要望書を京大当局は議題にもしませんでした

日本建築学会近畿支部と建築史学会からの要望書(下参照)について京大に情報開示請求をしたところ、いずれの要望書も学内で議論せず、回答をしていませんでした。以下、通知書(4通、個人名と公印部分を隠しています)です。

建築学会近畿支部 (1) 建築学会近畿支部 (2)

建築史学会 (1) 建築史学会 (2)

 

日本建築学会近畿支部(2015年5月29日)

「京都大学吉田寮の保存活用に関する要望書」

 

建築史学会(2015年11月25日)

「京都大学学生寄宿舎吉田寮の保存活用に関する要望書」