元寮生の会の総会と学習会を開催しました

10月5日(土)午後、京大時計台記念館の会議室で、21世紀に吉田寮を活かす元寮生の会の第3回(2019年)総会と、元寮生の会主催の連続公開学習会の第1回を開催いたしました。

総会の冒頭、奈倉代表より「100年を超える吉田寮の歴史は貴重な財産。元寮生の経験を伝えることは、教育への貢献となる。21世紀に吉田寮を活かす意義は増しており、そこに会の使命がある」とあいさつがありました。

賛助会員とオブザーバーを含めて26人が出席し、委任状とあわせて総会は成立しました。理事の追加と、この1年の活動報告、会計報告について承認していただき、今後の活動について提案と討議を行いました。

今後の活動については以下の5点について提案し、承認していただきました。
1)幅広い世代の元寮生と寮生の連携
2)市民、学生、教員との連携
3)現寮生の取り組みへの協力
4)大学に対する要請や声明
5)京大教員有志との交流

具体的な活動として、▽入会の働き掛けを続ける▽京大新聞の連載「吉田寮百年物語」編集委員会に会として正式に参加して協力▽公開連続学習会の開催▽市民との連携強化▽ホームカミングデー(11月2日)での情宣▽吉田寮自治会や現寮生の取り組みへの協力ーなどがあります。

これに先立ち、吉田寮生からの現状報告と要請がありました。

「寮で起こっていることが分からない。こういうことをしてほしいと、具体的にまとめて出してほしいとの声を聞いている。裁判への対応や、寮内の仕事の引き継ぎで滞っているが、(7日の)公判後にまとめたい」と協力を求めました。さらに「親の心配で吉田寮への入寮を断念する学生がいる。『吉田寮は大丈夫だ。大学の対応が問題だ』と社会人、親の世代の立場からアピールしてほしい」との要請がありました。

現在の京大の状況についても報告があり、オープンキャンパスで立て看を巡って学生が逮捕されるなど「当局の暴走が進んでいる」としつつ、「大学がおかしいんじゃないかと思う学生も増えている。裁判だけでなく、単発にするのではなく、定期的に学生が集まって情報発信する場をつくりたい」としました。

現寮生の報告も踏まえて討議が行われました。「裁判で争うことが目的ではない。裁判が長期化することで現棟の損壊が進む。建物へのリスペクトがなければ、市民の支持は得られない。火災による焼失の危険性もあり、早期の対応が必要ではないか」との意見が出ました。現寮生からは「大学との話し合いの実現に向けて動いている」「裁判で補修をサボタージュしていることも主張する」と裁判に臨んでの基本姿勢について説明があり、「歴史的建造物としての価値について寮内で話し合いたい」としました。

学習会の議論でも、今後の活動について討議が続き、▽京大当局への働き掛けはできないのか▽どのようなかたちなら補修ができるのか▽これまでとは違う運動をしなければいけないーなどの意見が出ました。

当面のスケジュールとして以下になります。

A 吉田寮明け渡し請求訴訟 第2回公判 10月7日(月)午後3時から京都地裁(傍聴にあたって抽選する場合あり、1時間ほど前に地裁に)

B 京大ホームカミングデーでの情宣 11月2日(土)午前8時45分ごろから百万遍、正午ごろから京大正門前(いずれも予定)

C 連続公開学習会「吉田寮と京大」学の第2回 11月17日(日)午後2時15分からキャンパスプラザ京都(京都中央郵便局の西) テーマは 「吉田寮百年物語」を読む

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